ザ プレイヤー

Robert Altman, The Player (1992)

 

類型的なハリウッド映画と、それらを生み出す映画会社のお偉いさん達を皮肉った映画だ。

権力闘争、上辺だけの社交、脚本家との確執といった内輪ネタが多いが、それらだけでは、単なる自己言及的な詰まらない作品となってしまっただろう。そこに殺人事件のサスペンスを加えることによって、作品に広がりが生まれている。

 

主人公の映画会社役員グリフィン ミルを演じるティム ロビンスが素晴らしい。ためらいや気持ちの揺らぎを実に巧く表現している。

 

作中でハッピー エンディングを批判している本作の終わり方は、ひねったハッピー エンディングとでも言うべきもの。観る者が微苦笑を浮かべてしまうような作品だ。

★★★★・

(WOWOWで録画)