伊豆

年末は2泊3日で伊豆を巡った。

10時前に自宅を出発→東名→小田原厚木道路箱根ターンパイク→箱根芦ノ湖

昼過ぎには箱根に着きそうだったので、急遽オー ミラドーで昼食を摂ることにしたが、ここで不況の影響を感じることとなった。最初は併設のバリ風レストラン、コロニアル ミラドーを希望したが、今年の8月にレストランは閉店したとのこと(エステ サロンは継続して営業)で、結局本館のオー ミラドーでフランス料理を食べることとなった。こちらも、以前は駐車場が混雑していたが、今日はクルマの数がかなり少なく、店内も客の入りは1/3程度といったところ。前菜1品、主菜1品、デセールのコースを頼んだ。感動する程ではないが、悪くない味。主菜は、牛肉にしては珍しく、ジビエっぽい野趣を感じさせる味。二人で12,000円。★★★・・

オー ミラドーを出て、伊豆スカイラインを経て、伊豆高原へ向かう。ガイドブックに一年中花が咲いていると書かれていた『さくらの里』に寄ったが、桜は咲いていなかった。

八幡野温泉郷 杜の湯 きらの里

きらの里は、里山を模した温泉宿。6000坪の敷地に、小川や畑や民家風の宿泊施設が広がる。古い建物などを保存しているのではなく、更地に新たに建設したもので、さながら里山のテーマパークといったところだ。

部屋は高級ではないが清潔で、タオルなどのアメニティも十分。夕食の海鮮しゃぶしゃぶは、料金を考えれば悪くない。風呂はかなり充実しており、温泉好きには堪らないだろう。屋内にも湯温別に数種類の風呂があり、露天風呂も岩風呂と木の風呂がある。静寂の中で木々を眺めながら露天風呂につかるのは気持ちいい。

★★★★・

きらの里をチェックアウトして、伊豆半島を海岸沿いに走る。

爪木崎→松崎→堂ヶ島

爪木崎水仙で有名だ。盛りから若干外れているみたいだったが、可憐な花に気持ちが和む。

★★★★・

松崎は漆喰の『なまこ壁』と左官職人『伊豆の長八』(入江長八)で有名なところ。

数年ぶりに長八記念館(浄感寺)を再訪した。天井の龍の絵は圧巻。金色に光る眼は異様な迫力だ。どの位置から見ても、龍がこちらを向いているように見え、かつ見る位置によって龍の表情が異なって見えるという、だまし絵的な面白さもある。★★★★★

長八記念館の龍の絵を見たあとだと、長八美術館の作品(漆喰を使った絵が多い)は若干迫力に欠けて見える。★★★・・

堂ヶ島は複雑な地形が続く景勝地。船に乗って洞窟を見に行く。洞窟の規模は小さいが、海面のエメラルド グリーンに、真上の穴から射す日光が織りなすグラデイションが幻想的だ。★★★★★

オーベルジュ フェリス 

〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺4280-47 

TEL 0558-73-2377

http://www.grupo-feliz.com/auberge/

オーベルジュ フェリスは修善寺の中心部からかなり離れた住宅街に在る。部屋は簡素な作りで、風呂もあまり大きくなく、スペイン料理が楽しみの中心となる。夕食の品数は驚くほど多い。前菜は一品の分量が非常に少ないので味を掴みにくかったが、中盤から味が判るようになってきた。

どの皿も非常に手が込んでいる。例えば『菜園』という料理は、生、茹でる、焼くという3種類の調理方法で合計10種類以上の野菜を供する。

狩野川』は、長時間掛けてカリカリに焼いた鮎に、なんと海藻のスープをかけて、食感の妙を楽しむ。イベリコ豚の肩ロースは、炎、煙、オブンの3段階で調理しているが、燻製の香りが鼻腔を刺激する。

建物は高台に建っているので、眼下の夜景もご馳走だ。

翌朝は11時からパエリャのブランチが供せられる。かなり焦げ目をつけた焼き方だが、これがなかなか旨い。近くに名所旧跡の類はなく、中庭も小さいので、読書したりTVを見たりしないと、若干時間を持て余してしまう。

オーベルジュ フェリスをチェックアウトして、干物を買うべく大仁(おおひと)の道の駅へ向かう途中で、信号待ちをしていたところ、ドンという大きな音がして衝撃が走った。なんと脇見運転をしていた後ろのクルマに追突されてしまったのだ。生まれて初めての経験。自分のクルマはバンパーが凹んだものの、他の部分には大きな損傷は無かった。相手のクルマは打ちどころが悪く、ラジエータが壊れてレッカーを呼ぶ羽目になった。念のために病院で診察してもらい、警察の事情徴収も受けたら、合計で6時間ほどかかってしまい、非常に疲れた。相手が非を認めているので、診察代やクルマの修理費は払ってもらえるが、クルマを修理に出したり、相手の保険会社と交渉したりしなければいけないので、厄介だ。