移転のために間も無く店を閉めるという西麻布のル スフレに、今の場所としては恐らく最後に訪問した。
初めてこの店に訪問したのは20年以上前だが、この世の中にこんな美味しいものがあるのか、と感動したものだった。それ以来、レストランのデセールでスフレを頼むこと有っても、未だにこの店に匹敵するスフレに出会ったことは無い。この店のスフレはきめが極めて細かく、口に含んだ瞬間に溶けていくような感じがする。ここと比べると、他の店のスフレは重く感じてしまう。
この店は接客はアルバイトらしき人が担当し、シェフは客の前に姿を現さない。従ってシェフがどういう人か全く知らないが、20年以上も変わらず同じ味を実現できているのは凄いことだ。
真ん中に穴を開けてソースを流し込む。
この店の最初の店舗は、同じ地域だが若干違う場所に在り、その建物の取り壊しに伴い今の店舗に移転してきた。余計な勘ぐりだが、経営は上手くいっているのだろうか？現在の店舗は別のレストランの跡地に居抜きで入ったと思われるが、面積が不必要に大き過ぎる。メイン ダイニングとは別にカウンターが有るのだが、そこのスペイスが上手く活用できていない。店の体力に比べて恐らく家賃が高いだろうが、それと移転は関係あるのだろうか？ここの自由が丘支店に訪れたことがあるが、本店に比べると味は劣ると感じた。本店の移転先は未だ決まっていないようだが、いい物件が見つかって、この味に再開できることを祈る。
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