重厚な店構えや煌びやかな内装を見ると、気持ちが上がる。
品数により料金が決まるシステムだ。「肉は70グラム程なので、そんなに分量は多くありませんよ」という給仕の声に押されて、前菜2皿、主菜2皿のMenu Aを選んだのだが、危惧していたほど量は多くなく、完食できた。
料理は繊細ながらも濃厚でインパクトがあり、一皿毎の分量も十分有り、難しく考えずとも判りやすい。ソースに手を掛けている品が多い。
キャビア アンペリアル ロブションスタイル
中央に贅沢に配した艶やかなキャビアと、その下に添えられた風味豊かな蟹、そして黄金色のジュレ。アミューズの一品という位置付けだが、主菜にしても良い位の品だ。
フランスロワール産ホワイトアスパラガス ミモザ仕立てにし ターメリックの香りヴィネグレットと雲丹を添えて
上質なアスパラガスだが、もう少し茹でて柔らかくした方が好みかな。
ポワヴロン トマトとバジルと共にタルト仕立てに
ピーマン二色を薄くスライスしただけとも言えるが、素材の勝利。
新鮮な海の幸のブイヤベース
予め調理してある魚介類の上に、後からソースを掛ける。ソースも魚介類を煮詰めており、その濃厚さに思わず驚く。
シャラン産鴨 ゆっくりとローストし金柑のコンポートとムースリーヌをザクロのアクセントで
題名そのものの料理。鴨はレアに近い浅い火入れ。
記念日だったので、ワインは奮発して、ムルソーをグラスで、エシュゾーをドゥミで頼んだ。
ローズに見立てたフランス産春の花々の蜂蜜のムースに、ゆうべにを忍ばせて
小菓子をワゴンからいくらでも頼めるが、満腹になったので、僅かだけ
二人で12万円弱。かなり高額なので、プライス パフォーマンスで選ぶ店ではないが、記念日などで散財するつもりなら、うってつけの店だ。
★★★★.
ガストロノミー “ジョエル・ロブション”|Joel Robuchon