Edition Koji Shimomura(エディション・コウジ シモムラ)は六本木のフランス料理店。白い壁に黒いベンチ シートと黒い絨毯のシックな内装。天井が高く、客席の間隔はかなり広い。昼にコースを頼んだ。
アミューズ ブーシュは、サクッとした生地に空豆や川魚の卵を閉じ込めたもの。食感がとても良い。
ガスパッチョは独創的。何かで若干トロミを付けていて、アーティチョークや唐辛子が味に複雑さを与えている。爽やかな酸味。
スペシャルテだという牡蠣は本日の白眉。牡蠣は生に近い絶妙な食感。牡蠣のエキスから作ったというジュレは、ギリギリまで攻めた酸味が加わっている。岩海苔らしき素材と合わせて、複雑な食感を生み出している。
フォアグラは良質で、椎茸や葱との意外な組み合わせも効果的。
鯛系の白身魚は、カダイフ(中東の極細の麺)を揚げた衣を纏わせ、見事な食感だ。ブロッコリのソースも良い。
シャラン産の鴨も中々のもの。
カカオをクリームと粉末の異なる調理法で供するデセールやプリンも良質。デセールの最後の仕上げは、シェフが直接手掛ける。
料理は現代的に軽めの食感ながらも印象に残る。
接客も及第点。
9/10