ARMONICO(アルモニコ)は、代官山の中心部から少し逸れた所に在るイタリア料理店だ。白い壁に明るい茶色の木の床。簡素だが上品な内装だ。小さな店だが、客席の間隔は十分に有る。コースを頼んだ。
突き出しのトマトのジュレとモッツァレラ チーズのムースは、濃厚さとアッサリさとの中間の上手い味付け。
生ハムとメロンの前菜は、微かな甘味を塩が引き締めている。
シェフは大分県の出身で、この後の魚介類は、地元の伝で仕入れた豊後水道産だそうだ。
真蛸のトマト煮込みは、香辛料を使って辛く仕上げている。
豊後水道で採れるカマガリという白身魚は初めて食べたが、中々のものだ。味噌で味付けしたというソースも美味しい。
剣先イカとフルーツ トマトのパスタは、更に二種類のチーズを使って、複雑な味に仕上げている。
和牛トリッパとサフランのリゾットは、臭みの出る寸前で上品さを保っている味。
ニュージーランド産の子羊は、素材も火入れも良い。
パンナコッタやお茶菓子も上質。
少ない人数で店を回しているが、客席への目配りも十分だ。
8/10