Azur et Masa Ueki

Azur et Masa Uekiは、西麻布交差点(昔風に言えば霞町)近くに在るフランス料理店だ。

店に入ると、先ずは何層もの木のアーチから成るウェイティング スペースに通される。高級感のある内装だ。

テーブルに着いて渡されるメニューは、折り畳んだ紙をエンボスで綴じている。斬新な演出だ。一皿毎に詩的な題名が付けられている。

f:id:himon-ya:20211212094159j:image
f:id:himon-ya:20211212094206j:image
f:id:himon-ya:20211212094201j:image
f:id:himon-ya:20211212094204j:image

「秋止符、冬の訪れ」は、香箱蟹や蕪をクレープみたいな生地で包んでいる。上品な味だ。

f:id:himon-ya:20211212094229j:image
f:id:himon-ya:20211212094227j:image

「さざ波に抱かれて」は、小さな立方体に切った数多くのアオリイカスプマンテで覆い、キャビアでアクセントを付けている。アオリイカの歯応えが印象的だ。

f:id:himon-ya:20211212094258j:image

スペシャリテだという「甘美なる憂愁」は、キャラメラゼしたフォアグラにカカオのソースを添えている。異種格闘技的な皿だ。

f:id:himon-ya:20211212094337j:image
f:id:himon-ya:20211212094333j:image
f:id:himon-ya:20211212094335j:image

「幸いなる出会い」は、白子や大根を揚げたカダイフ(中東の細い麺)で包んでいる。軽い食感。

f:id:himon-ya:20211212094428j:image
f:id:himon-ya:20211212094430j:image

「はんなり」は、茸や銀杏を、マッシュルームの出汁に浮かべている。上品な香りを楽しむ。

f:id:himon-ya:20211212094447j:image

「芳しさの中で」は、鰆と大きな椎茸という意外な組み合わせ。鰆はかなり柔らかい食感で、もう少し歯応えが有っても良かったと思う。

f:id:himon-ya:20211212094509j:image

「大地の恵み」は、野菜にコンテ チーズでアクセントを付けた口直し的な皿だ。

f:id:himon-ya:20211212094528j:image

主菜は選択肢が二つ。僕が選んだ「北の国から」は蝦夷鹿のロティだ。ビーツのパイ包みが添えてある。パイの食感は軽く、蝦夷鹿の焼き加減も適切。

f:id:himon-ya:20211212094546j:image
f:id:himon-ya:20211212094544j:image

アヴァン デセールの「二つの個性」は、洋梨や柚子に梅の微かな酸味がアクセントを付けている。

f:id:himon-ya:20211212094603j:image

「あの丘の向こうに」は、栗のモンブラン。適度に濃厚な甘さ。

f:id:himon-ya:20211212094617j:image

最後はハーブティーとプティフールで。

f:id:himon-ya:20211212094636j:image
f:id:himon-ya:20211212094634j:image

プロフェッショナルでありながら親しげな接客はとても良い。

7/10

AZUR et MASA UEKI(アズール エ マサ ウエキ)|イノベーティブレストラン