プレゼンテ タツヤ カワゴエで昼食をとった後、千駄ヶ谷の津田ホールで、ジャン ティンという中国琵琶奏者の公演を聴いた。彼女の演奏を聴くのは4~5回目だが、昨日の演奏は今までに比べて若干趣向を変えたものだった。
中国琵琶の音色は、繊細でありながら力強さも併せ持つ。曲目の半分程度は中国琵琶の魅力をストレートに伝えるソロだが、半分程度は他の音楽家(ピアノやギターや小編成のオーケストラ)との競演だった。小編成のオーケストラとの競演は、恐らく新しい試みだろう。オーケストラの技量が余り高くなかったが、NHKのシルクロード番組のテーマ曲と言われても信じてしまいそうな、悠久とした感じを漂わせる音は十分魅力的だ。
二つの曲で自ら歌ったのには驚き。意外(と言っては失礼だが)と歌も上手だ。
去年も同じ時期に津田ホールでの公演を聞いたが、その時と同様、アンコールは日本の「桜さくら」だった。多くの日本人が子供の頃から慣れ親しんでいる曲だが、改めて聴いてみると、随分物悲しい曲だということに気づく。
いつも通り、満足の行く演奏だった。