ジャパン オープン決勝

テニスのジャパン オープンの決勝を久し振りに観に行った。

 

目当てのロジャーフェデラー疲労により欠場し、更にアンディ モレイも欠場、USオープン優勝者のジャンマルティン デルポトロがまさかの1回戦負けで、気分が盛り上がらないまま有明へ向かう。

 

決勝はジョーウィルフリード ツォンガとランキング49位のミハエル ユーズニーという地味な組み合わせだったが、ツォンガの試合振りは見事だった。時速200km前後のサーヴが良く決まり、ストロークもとても正確。去年の全豪オウプンで準優勝しただけのことはある。

 

最後にジャパン オープンを観に行ったのは1994年の決勝だ。ピート サンプラスがマイクル チャンを下したのだが、サンプラスの圧倒的な強さを今でも良く覚えている。1988年の決勝で、下り坂だったジョン マッケンロウがステファン エドベリに勝ったのも、良い思い出だ。

 

今回改めてジャパン オープンの地位の低下を感じた。かつてはグランド スラムに次ぐくらいの格の大会で、一流選手が大勢出場した時期もあったが、現在は上から三つ目くらいの格だ(一番がグランド スラム、二番目がATP 1000、ジャパン オウーンはATP 500)。同じ週に北京でもATP 500の大会が開催されており、ラファエル ナダルやノヴァク ジョコヴィッチはそちらに出場している。翌週は上海でATP 1000の大会が開催され、そちらには世界の一流選手がほとんど揃う。経済大国の地位から滑り落ちつつある日本では、世界の一流を見ることも段々難しく成りつつある...