全米オープン

ラファエル ナダルの圧倒的な強さを再確認させられた。

 

強力なストロウクにますます磨きがかかり、サーヴも威力が増している。なにより凄いのは、集中力と粘り強さだ。決勝で戦ったノヴァク ジョコヴィッチは最高に近いプレイを見せ、またナダルに打ち勝つ場面も多々有ったが、最後はナダルが競り勝った。

 

誰が言い始めたのか知らないが、ナダルを形容する表現に「全てのボールを人生最後のボールであるかのように打つ」というのが有るが、この意味においてナダルは確実に他の選手より優っている。

 

今季のナダルは体調管理も良く出来ている。1月の全豪オープンにて膝の痛みで棄権した時は、今年も棒に振るのではないかと思ったが、クレイ コート シーズン以降上手い具合に体調を整えてきた。今後は膝の調子をいつまで保てるかが焦点だろう。

 

ロジャー フェデラー ファンの僕にとっては残念なことに、今年はフェデラーの衰えが顕になってしまった。準決勝のジョコヴィッチ戦では、フォアハンドはだいぶ回復してきたが、全盛期に比べると精度が劣っていたし、またサーヴの確率もかなり低かった。1位の座を奪回するのはかなり難しそうだ。