麻布十番のイタリア料理店Principioに4か月振りに訪れた。
前回は夜遅かったのでアラカルトだったが、今回は早めの時間帯だったのでコースだった。前菜2品、パスタ2品、主菜1品、ドルチェという構成だ。主菜は肉だけで魚が無いので、肉が好きでない人にとって、この店は選択肢に入りづらいだろう。
突き出しのオリーブから美味しい。
蛍烏賊の上に載っているのはタンポポの茎など数種類の野菜だ。意外な組み合わせだが、野菜の微かな苦みが良質の蛍烏賊に対していいアクセントになっている。
バッサーノ産ホワイト アスパラガスのフリット
サンダニエーレ産生ハム サルサバニエット
アスパラガスを揚げるのは珍しいが、ころものサクッとした食感とアスパラガスの相性が実に良く、唸った。
パスタの湯で加減も素晴らしいし、複数の具材の味と食感が混然一体となった感じが、快感を呼ぶ。
マルタリアーティ
いろいろお肉のラグー 新牛蒡
牛肉と牛蒡のラグーは割と定番の組み合わせだが、この店の水準はやはり高い。
短角牛の炭火焼
和牛すね肉のシチュー(?)
牛肉を2種類の調理法でシンプルに食べさせる。短角牛は脂身がほとんどなく、やや歯応えがあり(悪い意味ではない)、赤身の肉の美味しさを味わえる。焼き加減も見事。シチューは対照的に柔らかく、赤ワインベースの相性も王道という感じ。
アイスクリームとチョコレート ケーキのドルチェ
素材の質も調理方法も高い水準にあり、麻布十番という立地の割には手頃な値付けなので、満足度はかなり高い。二人でグラスワイン4本で26,000円強。
★★★★★