入り口は狭いが、中に入ると上品な空間が拡がっている。壁は白、ベンチ シートは灰色、床は茶色の木張という落ち着いた配色だ。コースとペアリングを頼んだ。
パンにフロマージュを載せたアミューズ ブーシュの後の皿は、マリネした鰤に野菜を添えている。
蛤は、蛤からとった出汁を掛けた優しい味わいだ。
熊野川の鮎は、和食のような姿焼きだが、肝から作ったソースを添えてフランス料理に仕立てている。
毛蟹のリゾットは、リゾットにも蟹の味が染みて、本日一番の皿。
甘鯛は、獅子唐を加えて味にアクセントを付けている。
最近のフランス料理店にしては珍しく、コースに肉が二皿出てくる。
豚は癖がなく食べやすい。
短角牛は焼き加減も良く、肉から取ったジュを添えている。
デセールのブランマンジェは上品な甘さ。
全体的に食感が軽く繊細な料理で、食べ疲れしない。
7/10