年末に箱根で一泊したのだが、その際に泊まった宿が、強羅の佳ら久(からく)。予約を取ったのは2ヶ月ほど前だが、GoToトラベルの威力か、良い宿は殆ど予約が埋まっており、この佳ら久も最後の一室だった。強羅では最高級に料金が高かったが、予約サイトの口コミも良く、また他に空いている宿が殆ど無かったので、ここに決めた。
強羅の駅から楽に歩ける距離で、とあるトラブルでレンタカーが使えなかったため、駅から近くて助かった。
この場所に以前何が有ったのか知らないが、建物はかなり新しくスタイリッシュ。ホテルと旅館の折衷のようなスタイルで、廊下は絨毯敷きで靴で歩き、部屋は和室と洋室の二種類あり、我々は洋室を選んだ。
この種の宿の通例で、部屋に小さな露天風呂があると共に、別に大きな露天風呂も有る。僕は部屋の風呂しか使わなかった。部屋の風呂はフロントから温度調節ができるので、ぬるめの39度にしてもらった。部屋にはBluetooth スピーカーが備え付けてあったので、気分を変えてマーラーを聴いてみた。
バーのハッピーアワーで無償で飲み物を飲んでから夕食に向かう。
夕食は和食と洋食の二種類有り、我々は和食を選択した。部屋食でなくレストランで食事を摂る。部屋食を好む人もいようが、僕はレストランで食事を摂る方が好きだ。予約を取るのに苦労したが、GoToトラベルが停止されキャンセルが多いらしく、客の入りは少なめだ。
料理はお任せを基本としつつ、主菜の魚と肉は、それぞれ3種類の中から選択する方式だ。肉は軍鶏の低温調理を選んだが、和食というよりフランス料理みたいな感じだ。料理は見た目が凝っており、そこそこ美味しい。しかし、宿泊料金が極めて高いことを鑑みると、それに見合った最高級の料理ではないと感じた。
朝食も和食と洋食が有るが、洋食を選択した。面白いことに、朝食でガレットを選択できたが、これは中々良かった。
佳ら久は建物が新しくスタイリッシュで、風呂に力を入れており、中々良い宿だと思う。しかし、この種の宿で最高級の料金を払うのであれば、料理も最高であって欲しい。料理が期待に届かなかったのが、いささか残念だ。
★★★..