L’aube(ローブ)は東京タワー近くに在るフランス料理店だ。内装の基調は、白い壁と、焦げ茶色の木の天井と床。テーブル クロスは濃紺で、照明は暗め。料理はお任せのコースだ。
アミューズ ブーシュはかなり手を掛けた凝ったもの。
二皿目は、生の牡丹海老に、キャラメル状にした林檎を合わせたもの。 フランス料理らしくないが、中々美味しい。
三皿目は、フォアグラに煮凝り状の鰻を添えたもの。鰻に合わせて山椒で味付けしている。意欲的な料理だが、やや才気走り過ぎている感じがする。
四皿目は、白子と百合根という意外な組み合わせ。これは中々美味しい。
五皿目は、クエを鰹節ならぬ鳥節の出汁に浮かべたもの。魚と動物性の味の斬新な組み合わせだが、個人的な好みには合わなかった。
六皿目は、赤牛のサーロイン。ソースは牡蠣から作っている。動物性の味と魚の味との組み合わせが、先程の皿とは逆だが、これも僕の好みには若干合わなかった。
デセールの一皿目は、メロンに、落花生から作った粉末を振りかけたもの。上品な味わいだ。
デセールの二皿目は、苺に粉末状のハーブを振りかけたもの。こちらも上品な味わいだ。
お茶菓子はチョコレート。合わせたケニア産のコーヒーは、驚くほど酸味が強い。
全体的に料理は創作色が強い。動物性の味と魚の味の組み合わせは、僕にとっては理解が難しかった。