La Blanche | ラ ブランシュ

十数年振りニ回目の訪問。

La Blanche(ラ ブランシュ)は青山の老舗フランス料理店。簡素で年季を感じさせるが落ち着いた内装。コースが二種類有るが、予約時でなく来店時に選択することができる。固定客が多いのか、客入りはかなり良かった。

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先ずはリエットとアミューズ ブーシュが供される。リエットは適度に濃厚で、シャンパーニュが進む。

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アミューズ ブーシュも丁寧に仕事がしてある。青りんごのジュレは酸味が爽やか。玉葱は、ポタージュにした上で、冷製にしている。見た目はデセールみたいだが、食べてみると紛れもない玉葱の味。

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カリフラワーのムースは、滑らかな食感。カリフラワー特有の微かな匂いも良い。

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帆立貝は、ニンニクや青野菜やバターを和えてオーブンで焼いている。エスカルゴのブルギニオンを帆立貝に置き換えたような品だが、これが意外と美味しい。

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蕪は20分も焼いたそうだ。瑞々しさを保った部位と、意図的に焦がした部位が有り、両者の食感の対比を楽しめる。柚子のソースの微かな酸味がアクセントとなっている。

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定番だという鰯とジャガイモの重ね焼き。ジャガイモは丁寧に漉してある。鰯の苦味が心地よい。

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平目は皮を微かに焦がせた焼き方が見事。付け合わせのケールの微かな苦味が、味に変化を付けている。

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主菜の肉は三品から選択できた。僕が選んだ鶏は、弾力感のある食感が見事だった。

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デセールも数品から選択できる。僕が選んだバナナのパルフェは、驚くほどバナナの味が凝縮されていた。

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シェフはかなり長い経歴の持ち主だが、その料理は重さを感じさせない。開店した1986年の感覚では、かなり軽さを感じさせる料理だったと想像する。先進的なシェフに時代が追いついたような印象を受けた。気軽な雰囲気の店で、値段も手頃。

8/10

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