曙橋 かず

3回目の訪問。

「曙橋 かず」は曙橋の和食店だ。

簡素で気楽な雰囲気の店内は、小料理屋という雰囲気。8人程掛けられるカウンタとテーブルが 一卓有る。

f:id:himon-ya:20221218001513j:image
f:id:himon-ya:20221218001510j:image

最初の皿は、蛸、ワカサギ、茄子、南瓜の盛り合わせ。何気ない感じの茄子は、恐らく時間を掛けて仕込んでいるのだろう、身に出汁が良く染み込んでいる。蛸は弾力感が有りつつも柔らかく、印象に残る。

f:id:himon-ya:20221218001528j:image

海老真薯の椀も見事だった。海老真薯は丁寧な仕事振りで、口の中でハラリと解れる。出汁も素晴らしい。

f:id:himon-ya:20221218001541j:image

鮪とカマスと平目の刺身は堅実な味。

f:id:himon-ya:20221218001555j:image

サワラの焼き方も見事。微かな皮の焦げ目も良く、皮も楽しめる。柿の白和えが味に変化を付けている。

f:id:himon-ya:20221218001608j:image

もずくの酢の物は上品な味。

f:id:himon-ya:20221218001620j:image

白子のネットリとした食感に陶然とする。

f:id:himon-ya:20221218001634j:image

滋賀の酒「北島」は、飲み口はスッキリしつつも軽すぎず、中々良かった。

和食店ながら主菜は牛肉。控え目に脂の乗った上質な素材で、外側に火が通り中は赤い焼き方も、とても良い。カウンターから調理の様子が見えるが、かなり時間を掛けて、じっくり焼いていた。和食店というより、上質なイタリア料理店で出てきそうな逸品だ。

f:id:himon-ya:20221218001646j:image

締めは百合根と木の子の炊き込みご飯。ご飯への汁の染み込み具合が絶妙で、とても美味しい。

f:id:himon-ya:20221218001713j:image
f:id:himon-ya:20221218001723j:image
f:id:himon-ya:20221218001709j:image

デザートは、苺のアイスクリームを最中で包んだもの。アイスクリームは適度に濃厚で滑らか。最中は軽い食感。両者の対比がとても良い。

f:id:himon-ya:20221218001726j:image

客単価の低い店なので、使える食材に限りは有ると思うが、大将の技で素晴らしい料理が楽しめる。満足度の高い店だ。

9/10

曙橋かず お店のご案内 荒木町 日本料理