いち太

「いち太」は青山の和食店だ。

カウンターとテーブル2席。カウンターは焼物や盛り付けを行ない、それ以外の調理は隣の厨房で行なう。夜2回転性の2回目に臨んだ。定刻に着いたが、前の客の退店が遅れ、10分ほど外で待った。

f:id:himon-ya:20231217090944j:image
f:id:himon-ya:20231217090941j:image

先ずは珍味の海鼠腸(このこ)(海鼠の内蔵)の茶碗蒸し。ビールが進む(が、最初から日本酒にすべきだった)。

f:id:himon-ya:20231217090957j:image

続いては九絵と春菊を唐揚げにするという珍しい料理。

f:id:himon-ya:20231217091009j:image

松葉蟹の蟹真薯の椀は、蟹が贅沢に盛られており、口の中で儚く解れる。出汁の味はやや濃いめ。

f:id:himon-ya:20231217091028j:image

カワハギの肝は、ポン酢で味を整えている。背徳感の有る食感。

f:id:himon-ya:20231217091041j:image
f:id:himon-ya:20231217091044j:image

脂が程よく乗った鰆は、酢で締めた後に藁で燻って、複雑な味を生み出している。

f:id:himon-ya:20231217091058j:image

再び蟹で、香箱蟹の飯蒸し。

f:id:himon-ya:20231217091113j:image

焼いた鴨と銀杏。焼き方のせいか、鴨は瑞々しさが失われている感じがした。

f:id:himon-ya:20231217091141j:image

焼いた河豚の白子にキャビアが乗っている。食感が良い。

f:id:himon-ya:20231217091154j:image
f:id:himon-ya:20231217091158j:image

月の輪熊は、しつこくはないが大部分が脂身だった。

f:id:himon-ya:20231217091220j:image

締めは蕎麦で数種類から鴨のつくねの温かい蕎麦を選んだ。出汁はかなり濃いめ。町場の蕎麦屋との差別化が欲しい。

f:id:himon-ya:20231217091240j:image
f:id:himon-ya:20231217091237j:image

魚介類はかなり好みだった。肉は個人的な好みからやや逸れていたが、個性的だった。

大将はとても朗らかで、配膳まで自分で手掛ける。この店は来年1月末で閉店し、新店に移るそうだ。新店の内容は未だ決まっていないそうだが、質の高い食材を大量に仕入れるのが難しくなってきている現状を鑑み、(テーブルを無くしてカウンターのみにするなど)規模を小さくするみたいだ。

二人で8万円弱。

7/10