SéRieUX? (セリュー)は六本木のフランス料理店だ。ラルジャンの系列店なので期待して訪問したが、期待に応える素晴らしい店だった。
立地は六本木ミッドタウンと新国立美術館の中ほど。かなり大きなカウンターと、テーブルが2卓有る。カウンターは盛り付けや配膳に使われて、調理はその奥の厨房で行なうが、厨房と客席との仕切りはガラスで、調理の様子を遠くから眺めることができる。カウンターの色は灰色で、天井は黒。簡素だがモノトーンの内装はカッコいい。テクノ調のBGMが流れている。
コースが皿数に応じて2種類有り、皿数の多い方を選んだ。メニューのそれぞれの皿に素材の産地が記されているのは、ラルジャンと同様。
ペアリングは量に応じて3種類有り、480mlを選択したが、ソムリエが継ぎ足ししてくれたり、ラルジャンが好きと言ったらデザート ワインをおまけしてくれたので、全体ではかなりの量になった。
先ずは小さなフィンガー フードが五つも供される。
キャビアを載せたスミイカは、スミイカのねっとりした食感とキャビアの粒立ち、そして下に敷いた揚げたチップスとの組み合わせの食感が心地良い。
車海老は揚げており、全て食べられる。
フォアフラは少量で、アイスクリームのコーンのようなものに詰めており、しつこさを感じない。
穴子も毛蟹も堅実な味。
蛤の前菜は印象的だった。下に漉したジャガイモで作ったソースを敷き、ホワイト アスパラガスなどを添える。そこに火入れが浅いが高温の蛤とその汁を掛け、更に海草で作ったソースを掛ける。蛤と海草が香り高い。蛤の弾力感、ジャガイモの漉した滑らかさにアスパラガスがアクセントを加え、複雑な食感が生み出されている。
次は蕎麦粉のガレットという変化球。ペアリングはシードルという遊び心。
色々な魚介類のアラから引いたスープドポワソンは、上品な濃厚さ。蛍烏賊も美味しい。
アカハタは、身が半生で皮が微かに焦げているという卓抜な火入れ。ハーブなどから作ったソース ヴェルドレットは爽やかな味。
猪は出色だった。豚よりは旨みが有りながらも、臭みは全く無い。脂身は軽く揚げており、脂身が苦手な僕も食べられた。オレンジやワインから作ったソースは、軽いが存在感の有る味。
キウイとフロマージュ ブランシェで口直し。
抹茶とピスタチオとショコラの組み合わせは、適度に濃厚。抹茶とショコラの組み合わせは相性が良い。
系列店のラルジャンと同様に、食材の組み合わせや食感が良く考えられている。未だ知名度が低いせいか、料理の質を鑑みると料金は安め。再訪したい。
シャンパーニュ シャルル エドシック ブリュット レゼルヴN.V./シャンパーニュ・フランス
Champagne Charles Heidsieck Brut Réserve N.V. / Champagne • France
クローゼル サヴニエール クロデュパピヨン 2020 シュナンブラン/ロワール・フランス
Closel Savennières Clos du Papillon 2020 Chenin Blanc / Loire • France
エリック ボルドレ シードル ブリュット 25種類の林檎/ノルマンティー・フランス
Eric Bordelet Sidre Brut 25kinds of Apple / Normandie • France
ロゼワイン イルスタ ゲタリア コチャコリーナ 2022オンダラビ ベルツァ/バスク・スペイン
Rose Wine Hiruzta Getariako Takolina 2022 Hondarrabi Beltza / Basque • Spain
白ワイン C.クレルジェ モレサンドニ レクレ 2021シャルドネ/ブルゴーニュ・フランス
White Wine C. Clerget Morey St. Denis les Crais 2021 Chardonnay / Bourgogne • France
Red Wine DOMAINE CHEVILLON NUITS- SAINT-GEORGES 2014
デザートワイン ヴァンドコンスタンス 2019ミュスカド フロンティニャン/南アフリカ
Sweet Wine Vin de Constance 2019 Muscat de Frontignan / South Africa (+ 2,420円)
スタンダードペアリング 12100円(6種各80ml・シャンパーニュ込み)
ミドルペアリング 9900円(6種各60ml・シャンパーニュ込み)
トライアルペアリング 7700円(6種40ml・シャンパーニュ込み)
(税込みサービス料10%別Including tax without service fee 10%)
SéRieUX? (セリュー) | モダンクラシカルフレンチ
9/10