Bistro Iwata

知人から券を貰ったので、目黒のパーシモン ホールにTokyo International Singersというアマチュア合唱団の公演を聴きに行った。終了後に柿の木坂で食事を摂ろうとしたが、席が空いている店が見つからず、結局学芸大学駅まで行って、Bistro Iwataを訪れた。

 

前菜は、茹でた白アスパラガスに生ハムを載せたもの。アスパラガスは瑞々しく、やや酸味が強いオランデーズ ソースとの相性も中々のものだ。

 

主菜のスズキのポワレは秀逸。皮はパリパリと焦げ、身は柔らかい見事な火の通し方。ソースがアンチョビを使ったものということで、塩辛い味を想像していたが、意外にも円やかで、微かな甘みが隠し味となっている。シェフに訊いたところ、アンチョビ以外に、エシャロットを使っており、更に甘みの元はベルモットだそうだ。パンを使ってソースを残らず平らげた。

 

デセールの『バナナのムース チョコレートのクレープ包み』は、冷製のバナナとクレープの柔らかい食感が良い。前回2月に訪れたときも同じものを頼み、その時は冷製でない方が良かったと思ったが、今回は気温が高かったので、冷製でも楽しめた。

 

奇を衒わない典型的なフランス料理を、確かな腕で調理している。二人でグラス ワイン3杯で約12,000円。プライス パフォーマンスは抜群。

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