史上最強との評価を揺るぎないものにしつつあるロジャー フェデラー。ウィンブルドン5連覇、オーストラリア オープン(2年連続)3回優勝に加えて、U.S.オープンも4連覇とは驚くばかりだ。
準決勝と決勝をTVで観たが、準決勝のダビデンコはサーブが悪過ぎ。決勝のジョコビッチは第2セットまでは互角以上のプレイをしていたが、重要な場面でプレッシャに負けたのかミスを連発して自滅してしまった。と言うわけで、試合の水準はあまり高くなかったが、それでもフェデラーが凄いことには違いがない。
破れたジョコビッチは、リードしていながら崩れてしまったところに経験の浅さを感じさせるが、まだ20歳だ。近い将来、フェデラーを脅かすような存在になるだろう。
フェデラーは、ウィンブルドンの決勝(対ナダル)もU.S.オープンの決勝も、途中までは相手に押され気味だったが、重要な場面で相手がミスをした機会を捉えて、流れを一気に自分の方に引き寄せてしまった。技術が優れているのみならず、精神面でも最強と言えよう。
これもウィンブルドンでも感じたことだが、最近のフェデラーはサーブが非常に良い。初めて世界1位になった頃のサーブは(世界トップ レベルの選手としては)ごく普通という感じだったが、最近はエースやウィナーが多く、強力な武器となっている。王者になってもなお進化し続けるところが素晴らしい。
これで4大大会12勝となり、14勝のサンプラス(これも凄い記録だ)を射程圏内に捉えた。故障でもしない限り、サンプラスを抜くのは間違いない。