リストランテ濱崎

恐ろしく予約が取りづらい店だ。予約の受付は1ヶ月前の午前11時からだが、その時間になると電話が繋がらなくなり、ようやく繋がった時には既に予約が一杯となっている。今まで予約を試みて果たせなかったことが5-6回有っただろうか。今回も予約が取れなかったが、1週間くらい前にキャンセルが出たため、キャンセル待ちしていた我々に遂に順番が廻ってきた。という経緯から、期待が高まり過ぎたのだろうか、やや残念な結果となってしまった。

 

マスカットの果汁をスプマンテで割った食前酒は、もう少し温度が低い方が良かったと思う。恐らくほんの2-3度の差だと思うが、真夏に出すにはやや生ぬるい感じを受けた。

 

2種類のコースのみの設定で、高い方は魚と肉の両方を食べられ、安い方(一人9,500円)はどちらか一方のみだ。どちらも、パスタと主菜とドルチェは2-3品から選択できる。我々は安い方を注文した。

 

前菜は7-8種類の品が一皿に盛られている。どの品も悪くはないが、取り立てて良いという訳でも無い。また、見栄えが今ひとつだ。雑多な品を単に一皿に盛ったようなプレゼンテーションで、お子様ランチを連想してしまった。

 

ポルティーニのタリアテーレと鮎のリゾットは、インパクトは強くないが、そこそこの水準だ。名物だという主菜の鶉のローストも悪くはないが、蜂蜜を使った甘めの味付けは、個人的な好みからは若干ずれていた。

 

ドルチェは、今が旬だという白桃のスープ仕立てを選んだが、これは中々秀逸。丁寧に裏漉ししたと思われる白桃の果汁は、上品な味わいだ。ただ、この品ももう少し冷やした方が良かったと思う。食前酒といいドルチェといい、この温度設定はシェフの好みなのだろうか?

 

食前酒に加えてワインをグラスで2杯頼んで、二人で28,000円。

★★★・・