2013年全豪オープン

2013年全豪オープンで、ノヴァク ジョコヴィッチがアンディ マレイを破って優勝した。僕は決勝の前はマレイの方が優位と思っていたし、第1セットのタイ ブレイクをマレイが取った時にはマレイが勝つと思った。

 

しかし、そこからのジョコヴィッチのプレイは見事だった。第1セットこそ、ジョコヴィッチらしからぬ精度の悪いボールが見られたが、第2セット以降は精度、威力ともマレイを上回っていた。結局1度もサーヴィス ゲイムを落とさなかったのは凄い。

 

ジョコヴィッチは準決勝でフェレールに楽勝し、そこから決勝まで2日間の休息日があった。対するマレイは、準決勝でフェデラー相手にフルセット戦い、決勝までの間は1日だけだった。マレイは第4セットでは苦しげな表情を見せ、サーヴを2回ブレイクされて負けてしまったが、フェデラー戦での消耗が尾を引いたのだろう。条件面ではジョコヴィッチが有利だったが、とは言え、結果が全てだ。

 

ジョコヴィッチは、全豪の優勝は3年連続4回め、グランド スラムの優勝は6回目だ(他にウィンブルドンと全米が1回ずつ)。6回はステファン エドバーグやボリス ベッカーと並ぶ。ジョン マッケンローやマッツ ビランデルの7回も射程圏内だ。ジョコヴィッチは歴史に名を残すだろう。

 

フェデラー ファンの僕としては、フェデラーが準決勝でフルセットの末にマレイに敗れたのが残念だ。試合全体を通じてマレイに押され気味ながらも、第4セットの土壇場で追いついたのは見事だ。しかし、フェデラーは第5セットになって失速してしまった。フェデラーも、準々決勝でツォンガとフルセットの戦いをして消耗していたのだろう。しかし、これも結果が全てだ。

 

1月28日付のランキングでは、1位のジョコヴィッチが12,920ポイント、2位のフェデラーが10,265ポイント、3位のマレイが8,480ポイントだ。この差は簡単には縮まらないだろう。