店は麻布十番の奥まった路地にあり、カンター6席と個室が3室有る。弟子が何人か居るが、最後の盛り付けは店主の門脇氏がほぼ一人で手掛けている。約10品のお任せを頼んだ。
鱈の白子のねっとりとした食感に蕩然とする。
和食ながらフカヒレが、それも唐揚げで供されるが、これも見事。
しんじょは、海老の弾力感ととろみの対比が素晴らしい。
本日の白眉は浅利の茶碗蒸し。フォアグラでとろみを、トリュフで香りを付けており、強い印象を残す。
サワラのしゃぶしゃぶの後に、その出汁をそのまま使って筍のお碗を供するが、出汁は上品ながら力強さも有る。
締めの食事は名物のトリュフご飯。ご飯は胡麻油の味が付いており、トリュフの香りが堪らない。全部は食べ切れずに、お土産に包んでもらったが、自宅で冷めて食べても美味しかった。
トリュフやフォアグラなどのフランス料理の高級食材も使った料理は、輪郭がハッキリとした主張の強い味で、淡白な和食とは一線を画す。
9/10