店は青山の246号線から少し奥まった所に在る。店内に入ると、フランス料理店では珍しいロック調のBGMに少し驚く。オープン キッチンを囲む巨大なカウンターは、評判通りカッコいい。半個室と合わせて20席程度だろう。アラカルトは無く、コースのみの提供だ。ワインのペアリング以外に、ノンアルコールのペアリングも有る。
最初の品は何と焼き芋。食感がきめ細かで、当然ながら流しの店の焼き芋に比べれば美味しい。
次の品はチーズの上に乗せたアオリイカ。和食とフランス料理の混交という感じだ。
3品目は軽く燻ったブルー チーズと鯖。
4品目の椎茸は、チーズのスープに浮かべてある。これでチーズが3品続いているが、味付けには変化が加わっているので、被った感じはしない。
5品目はサスティナビリティーと銘打った牛肉だ。経産牛をしゃぶしゃぶ風に調理して柔らかくしている。
6品目の白子は上にトリュフを載せているが、トリュフの香りは余りしない。
7品目のカレイはパリパリした焼き加減だ。
8品目は脂の乗った豚肉だ。「分かち合う」と銘打たれている意味が良くわからないが、一つの塊を複数の客が分け合うからだろうか?
最後にデセールが、金柑、りんご、カカオと3品続く。
全体的に極めて軽い食感で、現代的ではあるものの、少し物足りない感じもする。
ペアリングのワインも軽い味のものが多く、肉にはもう少し力強いワインを合わせたかった。