Chemins(シュマン)の店構えは、こじんまりとしているが、品がある。皿数の少ないコースを選び、ワインはお任せにした。
アミューズ ブーシュの猪のテリーヌは、微かな野趣が印象的だ。
真鱈の白子は、大根や貝と合わせ、食感の変化を楽しめる。
ムニエルにしたアンコウは、食感がプリプリしている。アンコウは自体は淡白だが、オマールと合わせ、赤ワインベースのソースにより味に厚みを与えている。
フランス産の子羊背肉のローストは、程良い野趣がありながらも上品だ。添えたインゲンと羊のカスレは、少量ながら、ギリギリに攻めた野趣が良い。
追加で頼んだフロマージュは、若干火を入れた状態で供されるが、状態がかなり良い。
上品な栗のティラミスで食事を締めた。
料理は古典を基礎に持ちながら、現代的に軽く、堅実に美味しい。料金は手頃だ。
8/10