Restaurant L’allium(レストラン ラリューム)は、白金のフランス料理店だ。
地下に在るが、天井が高いので閉塞感は無い。オープン キッチン式のカウンターに加え、テーブル5卓と半個室が有り、満席だった。明るい茶色の木の壁と、黒い床の内装は高級感がある。コースは完全なお任せではなく、魚と肉は幾つかの選択肢から選べる。
アミューズ ブーシュの一つ目は、レバーのグジュール。濃厚ながら滑らかな食感で、掴みは上々。
アミューズ ブーシュの二つ目は、焼いた秋刀魚。中に茄子が詰めてあり、秋刀魚の少しパリッとした食感と茄子の柔らかい食感の対比が良い。
スミイカのソテーは、香味野菜との優しい組み合わせ。
定番らしいフォアグラのプランシャ(鉄板焼き)は、イチジクのソースで少し甘味を付けている。濃厚ながらも上質。
鹿児島産のスジアラという魚は、関東では余り聞かないが、クエみたいな感じだ。焼き方もアサリのクリーム ソースも良い。
シャラン産鴨のローストも、的確な火入れ。
シャインマスカットとライムのソルベは上品な甘さ。
確かな腕を持ったシェフが、日本の素材を上手く使いながら、フランス料理として纏めている。
8/10