サルヴァトーレ クオモ

ミュシャ展を観た後で、ピッツェリアのSALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ クオモ)白金店で夕食をとった。ナポリの"ピッツァ フェスタ"で外国人として初めて優勝した日本人が働いているということで有名になった店だが、宅配が中心で、しかもチェーン店だということで、今まで足を運ぶ気がしなかった。しかし、最近いくつかのブログでいい評判を見かけて、一度入ってみようという気になったのだ。

 

店に入ると、ハウス系ぽい音楽が流れており、気持ちが萎えた(ハウス自体が嫌いなのではなく、ピッツェリアとの組み合わせが悪いと思ったのだ)。ピッツァの前に頼んだワカサギのエスカベッシェは平凡な出来で、更に気持ちが萎える。アルバイトと思しき店員に訊くと、"ピッツァ フェスタ"の優勝者(大西誠)は、最近できた別の支店に詰めているそうで、またまた気持ちが萎える。

 

しかし... 燻製のかかったモッツェレラとオレガノなどを使った"レッジーナ"というピッツァはとても良かった。生地はかなり薄めだが、柔らかくもっちりとした食感で、焼き加減も上出来。次に出てきた、アーティチョークなどを載せた"カプリチョーザ"というピッツァは更に素晴らしい。両方とも、チーズの質も最高だ。宅配もやっている店でこれだけの質のピッツァを出すとは、驚くべきことだ。

 

最期に頼んだソーセージとほうれん草も中々の出来。松の実が入れられたソーセージは、荒挽きで、微かな野趣のある肉質が良い。

 

二人で以上で満腹となり、ドルチェは食べられなかった。グラス ワインを3杯飲んで7,000円強。

 

満足の行く店だが、気がかりなのは、現在急速に多店舗展開を進めていること。この質を保つことを祈るばかりだ。

★★★★★