全豪オープン

アンドレ アガシの力が衰えだしてきてから、しばらく薄れていたテニスへの興味が、最近また復活してきた。理由の一つがマリア シャラポワ、もう一つがロジャー フェデラーの存在だ。今年の全豪オープンでは、シャラポワが準決勝で敗れたのは残念だが、フェデラーが優勝したのにはひとまず満足だ。

男子決勝におけるフェデラーの戦いぶりは、彼の水準からすると余り良くなかったと思う。特に第1セットではストロークの精度がかなり悪かった。第2セット以降は持ち直してきたが、かと言って最高の水準とは言えない。それでも優勝したということは、フェデラーが現在のテニス界で図抜けた存在と言うことなのだろう。フェデラーほどオールラウンドな選手はいない。サンプラスもオールラウンドだったが、バックハンドの安定度が若干悪かった。対するフェデラーは欠点らしい欠点が見当たらない。フェデラーサンプラスを超える史上最強の存在となるかどうか論じるのは早すぎるかも知れないが、このままいけばその可能性は十分あるだろう。