Baumé

Palo AltoのBauméで夕食を摂った。Palo Altoとは言っても、University Avenue辺りのダウンタウンではなく、California Avenueという少し鄙びたところだ。

内装は緋色のカーテンに焦げ茶色の木の壁という少し古めかしい感じ。照明は暗めだ。

 

料理は10皿近くの少量多皿のコースのみ。

Amuse: Yuzu Beet Sorbet, Carrot-Radish

この店に限らないが、アミューズは量が少な過ぎて記憶に残ることは滅多にない。

 

 

Brittany Blue Lobster, Tarragon, English Pea Purée

ピュレの温度が中途半端だ。もう少し暖かくするか、逆に冷やした方が良い。

 

 

Osetra Cavier & Fennel

キャビアの質、フェネルとの相性とも、まあまあと言ったところ。

 

 

62° Jidori Egg, Salsify, Iberico Ham, Porcini

華氏62度(摂氏17度)で茹でた卵ということだろうか?とろりとした食感は中々良いが、単なる半熟卵という感じもする。

 

Green Asparagus, Artichoke, Cassis

アスパラガスは中々良いが、この数日前にLos GatosのManresaという店で食べた出色のアスパラガスに比べるとやや分が悪い。上に乗っているのは脱水したアーティチョーク。水分を抜くことにより味が凝縮するのなら良いが、このアーティチョークは完全に味が変わってしまっているので、余り意味がないと思う。

 

 

Noirmoutier Turbot, Parsley, Morel, White Corn

中々良かったが感動する程ではないか。

 

 

Caranelized Squab, Rhubarb Gelee, Baby Leek

皮をカラメル状にした雛鳥。これは実に良かった。レアに近い焼き加減も見事。

 

 

Beaufort Parmesan Marshmallows, Green Apple

ケーキみたいに見えるが実はチーズ。味はイマイチ。

 

Mill Feilles Vannila, Strawberry Flourless Chocolate Cake, Apricot Sorbet

まあまあ

 

 

全体的に悪くはないレストランだ。不味い皿は無かった。でもミシュラン二つ星で、ワイン無しでも客単価が200ドル半ばに達するレストランということを考えると、期待には届かない。一つ良かったのは、アメリカのレストランには珍しく、サービス料が料金に含まれていることだ。給仕に聞いたら、「ヨーロッパや日本と同じだ」と笑っていた。

★★★・・

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