半年振り2回目の訪問。
野菜を多用しているが、単なる添え物でなく、主菜と互角の存在感が有る。シェフは短期間、和食店でも修行したそうだが、野菜のサラダに野沢菜を用いるというのは、イタリア料理のシェフでは思いつかない発想だろう。
花ズッキーニのフリットは、揚げ加減が良質の天麩羅を上回る。
赤海老の蓮根饅頭は、濃厚な魚介類のスープに饅頭を添えた、日本ならではの逸品。
僕は健康上の理由から肉の脂身は食べないことが多いが、ここの鴨の脂身は美味しく、思わず食べてしまった。
この店は席によっては東京タワーが見える。今回、最初に通された席からは東京タワーが見えなかったが、「今日は東京タワーが見えないね」という我々の会話を聞きつけた給仕が、すかさず東京タワーが見える席に変えてくれた。満席でなかったからこそ可能であるが、こういう対応は気持ち良い。
グラス ワインを4杯頼んだが、これらの美味しさも特筆すべきだ。ボトルも含めてワインの品揃えは少なめで価格も手頃だが、価格を上回る満足度だ。
素晴らしい料理の割には、料金は手頃。
★★★★★