御料理 宮坂

店は青山の根津美術館の近くにある。店内は暗色を基調とした禁欲的な内装で、カウンター8席と個室からなる。写真撮影は禁止。いわゆるお任せだが、書かれたメニューも無いので、メニューを覚えにくいが、恐らく以下のような感じだ。


・ぐじの蕪蒸し
・お造り(鯛と鮪)
・松葉蟹の真丈のお椀
・喉黒の炭火焼き
・豆腐の白味噌仕立て
・八寸(揚げたワカサギ、白バイガイ、雲丹、鮟肝、穴子煮こごり、鯛手毬寿司など)
・松葉蟹の酢の物
・ご飯、ご飯のお供(金目鯛フライ、漬け鮪)、赤出汁
・豆の葛焼
・抹茶
・リンゴのアイス、オレンジのゼリーなど

 

料理は優しく繊細な味わいだ。喉黒は脂が乗っていて、かなり浅い火入れだが、食感の見事さに驚嘆した。八寸は見た目も美しく、カウンター全体から嬌声が上がった。

食事(ご飯)が興味深い。炊き上がり直後の水気をかなり含んだ柔らかい状態で先ず供されるのだが、その後短時間で水気が抜けていき、米に腰が出てくる。「ご飯のお供」として追加で料理がいくつか供され、白米と共に食べるのが美味しい。

店主の宮坂氏は、穏やかな人柄で、調理をしながら、付かず離れず客に声を掛けてくれる。

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