2006-01-01から1年間の記事一覧
夕食は白金のL'Assiette Blanche(ラシェット ブランシェ)で。 前菜として「煮穴子と焼き茄子ピュレの重ね焼き」と「ラングスティーヌとアスパラガスのリゾット」を二人で取り分け、主菜は「仔鳩のロティ、茸添え」。 リゾットはラングスティーヌの出汁で味付…
わざわざ仕事を休んで、フットボール(サッカー) ワールド カップの決勝を朝3時に起きて見た。結果は、悪い予感が的中。通は何というか知らないが、僕のような素人には、CKとPKでしか点の入らない試合は詰まらない。 しかもジダンが暴力行為で試合をぶち壊し…
渋谷CQNで話題の西川美和「ゆれる」を観た。 嫉妬や偽善-人間の心の暗部を鋭く描くこの映画を観た者は、まるで自分の心の中を見透かされたような居心地の悪さが混じった、複雑な感銘を受けることになる。 売れっ子写真家の猛(オダギリジョー)が、母の法事の…
ローラン ギャロス(全仏オープン)とウィンブルドン(全英オープン)の決勝は、ともにフェデラー対ナダルという同じ顔ぶれとなった。これは凄いことだ。 結果として、ローラン ギャロスはナダルが、ウィンブルドンはフェデラーが優勝というのは、一見順当な結果…
林海象「我が人生最悪の時」 横浜の私立探偵濱マイクは、台湾人の青年から兄を捜して欲しいという依頼を受ける。調査を開始した濱マイクは、やがてアジア系の暴力団の抗争に巻き込まれていく… 白黒で撮った横浜の下町の猥雑な感じ。そして、気は短いが情に厚…
鬼太鼓座の公演を観た後、京橋のバルバリ(旧名ぼんぼり)で夕食をとった。 バルバリは、ビストロ的な料理を供する居酒屋と言えるだろうか。焼酎の品揃えが多そうだが、蒸留酒を飲まない僕には猫に小判だ。 料理の水準はかなり高い。鳥のレバーのパテは、微か…
浅草公会堂で、和太鼓集団、鬼太鼓座(おんでこざ)の公演を観た。 鼓童(こどう)は気に入っていて今まで何回か観たことがあるが、鬼太鼓座は初めてだ。同じ太鼓ということで、似たような演奏を想像したが、実際は両者の雰囲気はかなり異なる。 どちらかという…
子供の頃に1回だけ見たことがあるスピルバーグの「未知との遭遇」がWOWOWで放映されていたので、四半期世紀ぶりに見てみた。前回の記憶はほとんど残っていないので、実質的には初見に近い。 世界そして米国の各地でUFOが目撃される。目撃者の何人かは、奇妙…
Michael Haneke, Caché 隠された記憶(2005) TV番組の人気司会者ジョルジュ(Daniel Auteuil)、妻で書籍編集者のアンヌ(Juliette Binoche)そして息子のピエロ(Lester Makedonsky)は、平和で満ち足りた生活を送っている。しかし、彼らの生活を盗撮したと思しき…
(2022年4月追記: 「天よこた」に訪れ、情報の確認が取れた。2020年末に「天冨良よこ田」の創業者が引退した際に、「天冨良よこ田」の経営権はチェーン店に売却され、そちらに横田家は関わっていない。「天冨良よこ田」の味を継いだのは、二代目が開いた「天…
今村昌平「にっぽん昆虫記」 大正時代末の東北の寒村に生まれた「松木とめ」。いたいけな少女は、都会に流れ出て行き、自分の身体を売って生計を立てるようになる。と書くと「とめ」の人生は単に悲惨なだけのように聞こえるが、したたかにのし上がってゆく「…
フランソワ トリュフォー「ピアニストを撃て」 シャルリは、パリの場末の酒場でピアノを弾いて生計を立てている。平凡で内気なシャルリは、兄のトラブルに巻き込まれギャングに狙われる身になるが、その過程で酒場のウェートレスのレナと恋仲になる。 今はし…
プラズマTVとホーム シアター セットを買った記念に、四半世紀ぶりにフランシス フォード コッポラの地獄の黙示録(特別完全版)を観た。 序盤、米軍のヘリコプター隊がベトナムの村を爆撃する。ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を大音響で鳴らしながら駆け…
少し前にDVDレコーダを買ったのに続いて、プラズマTVとホーム シアター セットを購入した。 プラズマTVはパイオニアの42インチ型PDP-427HX。多くのレビューで高い評価を受けているのでパイオニアを選択したのだが、画質の良さには満足だ。フランシス フォー…
WOWOWで放映したThe Ring Twoをみた。 The Ringがかなり面白かったので期待して見たが、続編はオリジナルほどではなかった。 平和な生活を取り戻したレイチェル(Naomi Watts)と息子のエイダン(David Dorfman)が再び奇妙な現象を経験するようになるが、続編は…
WOWOWで放映していた映画"Shall We Dance?"(米国版)を見た。 堅物の弁護士ジョン(リチャード ギア)は、妻子がありながら、社交ダンス教室の窓越しに見かけたポーリナ(ジェニファー ロペス)に魅かれ、社交ダンスを習い始める。変化を感じ取った妻のビヴァリー…
バーニーズ ニューヨーク横浜店のセールで買い物をした後で、横浜の'O Pulecenellaで昼食をとった。 前菜の盛り合わせは余り印象に残らない。 サラミのピッツアは、モチモチっとした食感、サラミとチーズの質も見事。多少塩気があるが、それが全体の味を引き…
夕食は鷹番の鮨屋豊源で。 いつも通りの高い水準。特にマコガレイの弾力のある食感が良かった。焼き魚は太刀魚だったが、いつもの水準に比べると、身の締りがややもの足りない。蛤の吸い物は出色。
黒澤明の「用心棒」を借りて、初めて観た。 二派のヤクザたちが対立している、とある宿場町。そこへふらりとやって来た浪人者(三船敏郎)は、宿場町を平穏にするために、ヤクザたちの対立を煽って滅ぼそうと画策する。浪人は、ヤクザの親分に囲われた女性を救…
パナソニックのカー ナビゲーション システムのハード ディスクが壊れたので交換した。5万円弱の出費。2004年秋に買ってから、わずか1年半で壊れたことになる。 去年の秋にはPCのハード ディスクが壊れたが、この時は買ってから2年弱だった。去年の年末にはi…
表参道ヒルズを見てから、鷹番の焼き鳥屋「串右工門」へ。やや塩を振りすぎの串もあったが、総じて弾力のある肉質、焼き加減とも見事。ここのハツとつくねと手羽先は、いつも旨い。親子丼のトロリとした食感も良い。二人で9,000円弱。 ★★★★★
連休だが遠出はせず、秋葉原でプラズマTVを買ってから、遅ればせながら表参道ヒルズを見に行った。安藤忠雄設計というのが興味をそそる。 元々緩い坂道である地形を旨く活かし、エスカレータを使わずに、傾斜を降りながら(あるいは上りながら)屋内を隈なく廻…
ウォレスとグルミット―野菜畑で大ピンチ! 今までこのシリーズは下らない映画だろうという偏見を抱いていたが、日経のレビューで絶賛されていたので、観る気になった。結果は正解。偏見を反省した。 野菜の大きさを競うコンテストを数日後に控えた村で、兎が…
お台場方面からクルマで都心に戻るのは、いつもうんざりしてきた。レインボー ブリッジの高速道路がとてつもなく混雑するからだ。ここの渋滞を抜けるのに、今までの最高で1時間かかったこともある。 クリスタル ケイ公演はクルマで行ったのだが(Zepp Tokyoは…
1年数ヶ月ぶりにクリスタル ケイの公演を見に行った。前回はパシフィコ横浜だったが、今回はZepp Tokyoだ。 最新作の"Call Me Miss..."が良かったので期待していたのだが、期待を上回る出来だった。繊細な声質ゆえ以前からせつない感じの曲を得意としてきた…
夕食は麻布のイタリア料理店La Colombaで。 6,500円のコース 突き出し:空豆のフラン 前菜:鴨の燻製、モッツェレラとトマト、ホウボウのカルパッチョ パスタ:イカ墨のタリアテーレ、カラスミ入り 魚:まと鯛のグリル、生姜ソース 肉:イベリコ豚のグリル …
『岩絵具や膠(にかわ)を使って描くのが「日本画」なのか? 明治時代に生まれた「日本画」という概念に果たして意味があるのか?(中略)そして現在、現代美術―日本画、洋画―日本画という対立的な考え方を崩すような新たな世代が現れ、「日本画」という定義そ…
ポール ハギス『クラッシュ』 今年のアカデミー賞を3部門で獲得した『クラッシュ』を新宿で観た。 ロサンゼルスを舞台に、米国社会の人種差別の実態を描いた映画。社会派の良心的な作品であり、また込み入った筋を手際よくまとめているが、若干リアリティを…
映画『歓びを歌にのせて』を観た後は、目黒のキャス クルートというビストロで夕食。 僕は今までフォアグラ以外のテリーヌに感動したことがない。前菜の野兎のテリーヌもその例外では無かった。続く茹でたアスパラガスは、やや硬かった。 ここまでは印象に残…
渋谷東急文化村でケイ ポラックの『歓びを歌にのせて』(2004)を観た。 スウェーデン出身の世界的な指揮者ダニエル ダリウス(Michael Nyqvist)は、心臓病のため演奏活動を中断せざるを得なくなる。故郷の小さな町に戻ったダニエルは、教会の聖歌隊の指導に喜…