2005-01-01から1年間の記事一覧

天麩羅 よこ田

ジョルジョ アルマーニ展を見た後で、麻布十番のよこ田で天麩羅を食べた。 カウンターのみの店で、話好きな主人が一人で揚げる。蝦、きす、穴子といった定番以外に、旬のギンポウや稚鮎やアスパラガスもあった。ギンポウはこの時期1ヶ月間しか取れないそうで…

サイドウェイ

飯田橋でアレクサンダー ペイン(Alexander Payne)監督の映画"サイドウェイ(Sideways)"を観た。 大学時代からの親友である二人の中年男が、ワイナリーを巡る1週間の旅に出る。享楽的な中堅俳優のジャック(Thomas Haden Church)は、1週間後に結婚を控えている…

ベック不感症 

世間で非常に高く評価されているのに、僕が馴染めなかった音楽家の一人に、ベックがいる。Odelayは割と気に入ったが、最近のアルバムは買って2~3回聴いてからアマゾンのマーケットプレイスで売ってしまうことが多かった。ベックを評する際に「編集感覚」と…

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

Niels Mueller, The Assassination of Richard Nixon (2004) うだつのあがらない家具店の販売員サム(Sean Penn)は、現実との折り合いがつけられず、職を転々としている。成績の上がらない自分に髭をそるよう命じたり、客との駆け引きを教えたりする店のオー…

サルヴァトーレ クオモ

旧古河庭園で薔薇を見た後、SALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ クオモ)白金店で少し早い夕食をとった。 ピッツァ2枚とロティスリー チキンを頼んで、妻と分ける。 最初のピッツァは、前回気に入った"レッジーナ"(燻製のかかったモッツェレラとオレガノ)。生地…

旧古河庭園の薔薇

薔薇を見に、旧古河庭園を初めて訪れた。ここは、文字通り、かつての古河家の庭園で、いわゆる洋館風の建物と、薔薇の洋風庭園と、池を配した日本庭園から成る。敷地は約3万平方メートルと広い。 世界各国の薔薇が数多く咲いているのは見ごたえがあるが、見…

四国と京都

ゴールデン ウィークは、5月2日(月)から7日(土)までの6日間かけて、四国へ行ってきた。行きは神戸で1泊し、次いで高松で2泊、徳島県の阿南で1泊し、最後に京都で1泊した。東京目黒の自宅からクルマを使ったため、合計で2,000km近く走ったことになる。こんな…

Craig David, "Born to Do It"

去年の10月にiPodを買ってから、通勤の途中に、所有している全CDをミュージシャン名のアルファベット順に聴き返している。最近Cの終わりまで来て、久しぶりにCraig DavidのBorn to Do Itを聴いた。 このアルバムは2001年の発売だが、とても気に入り、当時は…

サマリア

キム ギドク「サマリア」 ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞である銀熊賞を受賞した映画。 仲良し女子高生のヨジン(クァク チミン)とチェヨン(ハン ヨルム)は、欧州旅行の旅費を稼ぐために、出会い系チャットで知り合った客とチェヨンが売春(援助交際)をし、…

「正統的」な音楽と歌唱の技巧

最近(と言っても数ヶ月前のことだが)買ったデイヴィド バーンのアルバム"Grown Backwards"を聴いて、気になったことがある。Grown Backwardsに収められている曲は、ラテンや米国南部の音楽をバーンのフィルタを通して処理したようなものが多い。全体を通して…

ジャン ティン公演

プレゼンテ タツヤ カワゴエで昼食をとった後、千駄ヶ谷の津田ホールで、ジャン ティンという中国琵琶奏者の公演を聴いた。彼女の演奏を聴くのは4~5回目だが、昨日の演奏は今までに比べて若干趣向を変えたものだった。 中国琵琶の音色は、繊細でありながら…

プレゼンテ タツヤ カワゴエ

昨日の昼、久しぶりに学芸大学駅近くのプレゼンテ タツヤ カワゴエで食事をとった。ここは、その名の通り、川越達也というオーナー シェフの店だ。 最近設定された1,800円のコース(前菜+パスタ+ドルチェ)を頼んでみた。 前菜はお任せで、野菜サラダの上にソ…

夢吟坊

エリカ バドゥの公演にはクルマで行き、帰りはレインボー ブリッジを通った。ここはいつも込むのだが、この日の込み方は今までで最高(最低?)だった。木場を出発したのが21:45頃で、レインボー ブリッジの渋滞を抜けたのが23時近く。こんな夜遅くに食事を取…

エリカ バドゥ公演

僕にとって、エリカ バドゥ(Erykah Badu)は評価に困るミュージシャンだ。バドゥの音楽は、R&Bに区分されるだろう。彼女のスタジオ盤は3枚持っているが、気に入っているのはその内の1枚(Baduizm)だけだ。しかし、Baduizmの曲が大部分を占めるライヴ アル…

ロオジェ L'Osier

ロオジェに初めて行った。 前菜は、二皿を妻と自分で分け合った。 『フランス産グルヌイユ(蛙)のポワレ オレンジ風味 パン ド エピスのジュ』は、淡白で上品な味わい。グルヌイユ自体もいいが、付け合せの、野菜やキノコのラグーの上品な食感がより印象的だ…

アダプテーション

スパイク ジョーンズ 「アダプテーション」 公開時に見逃してしまった映画「アダプテーション」をレンタルで観た。「マルコビッチの穴」(Being John Malkovich)と同じ監督と脚本家だということで期待したが、期待はずれに終わってしまった。 脚本家チャーリ…

サルヴァトーレ クオモ

ミュシャ展を観た後で、ピッツェリアのSALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ クオモ)白金店で夕食をとった。ナポリの"ピッツァ フェスタ"で外国人として初めて優勝した日本人が働いているということで有名になった店だが、宅配が中心で、しかもチェーン店だという…

アルフォンス ミュシャ展

上野の東京都美術館にアルフォンス ミュシャの展覧会を観に行った。 ミュシャ(というのはフランス語読みで、母国チェコでは"ムハ"と発音するそうだ)はアール ヌーボーの代表的な画家として有名だが、アール ヌーボー時代の作品のほとんどが、女性をモデルと…

嘉門

帝国ホテルにある鉄板焼きの店「嘉門」に行ってきた。 味は普通かな。肉は悪くないが、調理用の油がやや残りすぎているような気がした。 ★★★・・

ブライアン フェリー "Boys and Girls"

去年の10月にiPot Miniを買ってから、通勤で歩いている時間はもっぱら音楽を聴いている(電車に乗っている間は新聞や雑誌を読んでいる)。自分の持っているCD全てを音楽家名のアルファベット順に聴き直しているが、このようなやり方をすると、しばしば思わぬ発…

ゼロックス スーパーカップ

ゼロックス スーパーカップ、横浜F.マリノス対東京ヴェルディを観た。フットボールの試合を観るのは生まれて初めてだ。強い興味があったわけではないが、たまたま招待券を貰ったので、横浜国際総合競技場まで観に行った。 去年のJリーグ チャンピオン(マリノ…

無二路

「運命を分けたザイル」を観た後で、笹塚のシチリア料理店『無二路』で夕食を取った。ここを訪れたのは去年の6月以来だ。 前菜の盛り合わせは,ラタトーユ、蛸のマリネ,オムレツなど。味は標準。 マグロとトマトのソースのペンネは、ソースが複雑な滋味。で…

運命を分けたザイル

新宿タイムズ スクエアで観た映画「運命を分けたザイル」(Touching the Void)が面白かった。 ドキュメンタリ フィルムの多くは、そこで描かれている歴史的事実自体が重要であり、映像作品としての面白みが薄い。しかし、雪山を登山中に遭難した二人の登山家…

Ray

Taylor Hackford, Ray (2004) 話題の映画"Ray"を日比谷で観てきた。 この映画は、ソウル シンガー、レイ チャールズの人生の中でも、特に成功を掴むまでの前半生に焦点を当てている。 黒人差別が今よりはるかに強い時代に、黒人しかも盲目の人間が音楽で生計…

蛇にピアス

金原ひとみ 「蛇にピアス」 話題の芥川賞受賞作を、遅ればせながら読んだ。 主人公の女の子ルイは、いわゆるフリーター。後に彼氏となるアマに、スプリット タン(舌ピアスを徐々に大きくしていくことにより、舌先を蛇みたいに分割すること)の魅力を吹き込ま…

ザ セル

ターセム シン 「ザ セル」 何年か前に話題となったが見損なってしまった、Tarsem Singh, The Cellをレンタルで観た。 これは、異様な潜在意識を鮮烈に視覚化した、異色のスリラーだ。 特殊な装置を使って人間の潜在意識に入り込む技術を研究している医療機…

みなさん、さようなら

公開時に見逃したDenys Arcandの「みなさん、さようなら」(Les Invasions barbares)をレンタルで観た。 カナダはケベック州の大学でしがない歴史の講師をしていたRémy (Rémy Girard)と、ロンドンで投資銀行家として成功している息子のSébastienは、折り合い…

雫石でショート スキー

年末年始は雫石でスキーを楽しんできた。雫石は本州の中で恐らく最も雪質の良いスキー場の一つだろう。今年は各地で雪不足となったが、雫石は大部分の斜面が滑走可能だった。とは言っても、2本あるゴンドラのうち1本が運休していたが... 雫石に行ったのは2回…